小さい頃から食べているものであり、この時期になると自然と楽しみになってくる食べ物があります。それは『干しいも』です。寒い時期に祖母の家に行くとおやつでよく出してくれました。それをヒーターの上で炙って食べていました。
干しいものルーツ
干しいもはどうやって作られたんだろうと思い調べて見たところ、発祥の地は静岡県御前崎市というところだそうです。江戸時代からあるのかしらと思っていたらどうやらそうであるらしいですね。1824年(アヘン戦争より前じゃないですか)に栗林庄蔵さんという方が、煮切干での製造に成功したそうです。1824年(文政7)の日本は真っ只中。イギリス船員が薩摩の宝島に上陸して、牛を奪う事件が起き、相次ぐ外国船の来航に対して、翌年、幕府は異国船無二念打払令を出した時期です。
1892年(明治25年)ごろには静岡県の大庭林蔵さんと稲垣甚七さんが蒸切干の製法を実用化したとのこと。1892年は明治に変わって文明開化の活発な時期。アサヒビールが発売されたのもこの年だそうです。その後保存食として全国に広まり、現在に至るそうです。
さつまいもの生産量日本一はどこ❔
祖父母の家が茨城県であるため、勝手ながら茨城県が1位かと思ってました。しかし調べたところ、鹿児島県、茨城県、千葉県、宮崎県、徳島県が生産量が多い順でした。4位までの県で全国の8割を占めていて、その中でも鹿児島県では4割弱を占めているそうです。焼酎の原料にもされているので、確かに生産量が多いのでしょうね。
干しいもの生産量は❔
では、干しいもの生産量は生産量の1位である鹿児島県なのかというとそうではなく、1位は茨城県でした。総生産量の9割が茨城県と言いますからすごい量。正式名称は「甘藷蒸切干」というそうです。
単価はいくら❔
複雑な製法ではけれども、時間と手間がかかるため、価格は1袋500gで1000円程度するものもあります。小さい頃から親戚にいただくことも多く、自分で購入する機会がなかったため、全く単価を知らずに生きていました。しかし、友人と出かけた際に値段を知り驚愕。。これは中々のお値段です。ありがたいものをいただいていたことに今更ながら気づきました。親戚に感謝しなければ。
製造時の端きれを集めたものも売っていますが、通常品の半値程度となります。「切甲(せっこう)」、「しろた」と呼ぶそうです。
アレンジレシピは❔
美味しいのですぐ食べきってしまうことがほとんどですが、ありがたいことに昨年は親戚から大量に頂いたので、食べ切るには時間がかかりそうでした。悩んだ結果、Google先生に助けてもらい、トリュフショコラを作ることにしました。通常の干しいもを食べるのもいいですが、味変としてとても美味しかったので、オススメです。また、作ってみようと思います。
コメント