熱血漢のある後輩くんと、ひょんな事で本の貸し借りを交換ですることになりました。
後輩くんの一番おすすめとのことで『神様のカルテ』を借りました。
この作品は夏川草介先生の作品で、作者の夏川先生は現役の医師の方です。
医師視点から見た医療作品でありフィクションですが、全部で5作品出ています。
医師という忙しい仕事の傍、本を書く時間を割いている。かっこいいですね。
そして今回、後輩くんから5作品すべて借りることができました。とても嬉しいです。
映像化もされている作品(映画・ドラマ)
映画でも嵐の櫻井翔さん、女優の宮崎あおいさんが主演で上映された作品。
最近ではドラマで福士蒼汰さんと大島優子さん主演で放送されているそうです。
以前に読んだことがありましたが、再度その方の一押しのオススメということ・続編が出ている事を知らなかったので、楽しみにしていました。
読書は今回は電車に乗っている時間を使って読むことにしました。
電車の中で読む紙の読書はやはり気持ちがいいものですね。
スマホと異なって本をめくる楽しみがある事。目が疲れにくいことが嬉しいです。
夢中になってしまい、途中からは帰宅後にも読むことが増え、一気に5作品読み切ってしまいました。
読んでみて思ったこと・感じたこと
主人公の栗原一止((くりはら いちと)は「24時間 365日」医療を展開する長野県信州にある病院の内科医です。
現実の病院内の医師の方も、小説内でも主人公が日夜問わず患者さんの治療に向き合っている姿が描かれていますが、医師の先生方のご尽力には尊敬の言葉しかありません。
作中においても医師は人柱という言葉が描かれている場面がありましたが、その言葉通りとなってしまうところもある事を強く感じています。
医師もまた一人の人間である事も含めて勤務時間の改革は必要であることももちろん大事ですが、予防という視点でも一人一人が自分の体のメンテナンスをしていく事で、病院への受診や夜間のコンビニ受診も減って行くのではと思ってしまいました。
また、主人公の相方である細君はとても魅力的な女性として描かれています。主人公の栗原医師はコーヒーを入れさせたら世界一と言っています。細君のお仕事は世界中の山を登り季節ごとの美しい写真を撮る女性写真家です。こんな女性がいたら。。と思う反面果たして自分自身はそういう視点・考えを持ちながら夫や家族と向き合っているだろうかと自身の気づき・振り返りも作ってくれた作品となりました。
ほかにも作中は個性的であり、各々強みのあるキャラクターが沢山います。
主人公の働いている病棟の看護主任東西さん(とても切れ者でコーヒーを入れるのが2番目に上手)、主人公が住んでいる御嶽荘(もと旅館の建物)の住人、絵画とお酒が好きな男爵・人文学を語らせれば右に出るものはいない学士殿、指導医の大狸先生、古狐先生。
そして栗原先生が担当される様々な事情を抱え入院される患者さんたち。
人生とは何か、仕事とは❔、家族とは❔、生きるとは❔
日々、積み重ねられる時間がどれだけ当たり前のようでとても貴重な事を教えてくれる素敵な作品でした。
また、作中に出てくるコーヒーとお酒(実際に売っているもの)、料理がとても美味しそうに綴られていたので、今度酒屋さんを巡って試飲してみようと思います。
今回は、5冊まとめて読み終わってから、こちらを描いた形になったので、読み終えた後の清涼感や感じたことを思い出すのに少し時間がかかってしまうことが分かったので、次回からは作品ひとつ読み終えたらその都度書いてみようと思います。
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