年齢を重ねていくこと(祖母を通して感じたこと)体と脳

健康・心身について

数日前に母からの連絡があり、遠方に住んでいる祖母が歩けなくなってきたと話がありました。

私の祖母の話

祖母は80代になりますが、ここ数年で脳梗塞などいろんな疾患が出てきたこと、また認知症も発症しており、一人暮らしは難しいため、介護施設で生活をしています。昔はシャキシャキ動いており、私たち家族が遊びに行くと休んでいる時間はないんじゃないんだろうかと思うくらい、早朝から畑仕事や料理、掃除、買い物など一人で颯爽とこなすような人でした。ただし、夜寝るのはとても早く8時くらいには寝ていたと記憶しています。

祖母が60代の時に祖父は亡くなりましたが、祖父がいなくなってしまった後も一人でシャキシャキと自宅内の畑を縮小したり神社へお参りを欠かさず行っていたり元気でいました。それが、80代を過ぎた頃から脳梗塞や腰の圧迫骨折などそのほかの疾患も抱えるようになり、1日の中でも段々と動く時間が少なって行きたように感じました。

そして以前のように動くことが少なくなった最大の原因は認知症です。何度も入院し、その度に復活してきた祖母ですが、認知症が進んできたところで、叔父が料理を作ることも制限してしまいました。(当時直接祖母の状態を見ることができなかったので、火の元の管理ができたか否かは今となっては分かりません。)

日常のルーティーンとして行ってきた料理ができなくなってしまったため、起きても、椅子に座ってぼーっとしている時間が増えてきてしまいました。介護保険も入っていたので、デイサービスはどうかとケアマネージャーの方から提案もしていただいたのですが、それも最初は一人が気楽だからとお断りしていたようです。お薬で認知症の信仰を食い止めるようにしていたとはいえ、動かなかったら、刺激も少なく筋力も落ち、骨の強度も下がるため、かなり全体としてもマイナスになってしまっていたのだと思います。

当時の私に、いまの私が祖母へのアドバイスとして伝えるとしたら、病院の作業療法士の方に相談して、認知機能の評価をおこなって貰ったり、自身で詳細な評価を実施してはどうか❔、叔父と一緒に祖母の料理しているところを確認していくなどやれることを提案できただろうなと思います。

認知症について

認知症とは、様々な原因です脳の神経細胞が破壊・減少し、日常生活が正常に送れない状態になることを言います。一昔前までは「痴呆症(ちほうしょう)」ともよばれていましたが、痴呆には「愚か」という意味もあることから、認知症という名前に呼び方が変更されました。

認知症には、様々な種類があり大きく分けて3つに分けられます。

①アルツハイマー型認知症:脳にあるアミロイドβやタウと呼ばれる特殊なタンパク質が蓄積されることでおきます。もっとも患者数が多いです。進行も早いと言われています。

アルツハイマー型認知症

②脳血管性認知症:脳梗塞や脳出血、くも膜下出血をきっかけに発症します。私の祖母はこちらに該当します。

脳血管性認知症

③レビー小体認知症:神経細胞にできる特殊なタンパク質のレビー小体が脳の大脳皮質や脳幹にたくさん集まったことで発症します。高齢の男性に多いそうです。

レビー小体認知症

症状は様々ありますが、主な症状として、直前の行動を忘れてしまったり、覚えていた人やモノの名前が思い出せない(記憶障害)、自分のいる場所や状況、年月日、周囲の人間との関係性などがわからない(見当識障害と言います)料理の手順がわからない、服のコーディネートができなくなる(判断能力の低下)などが挙げられます。

祖母は私の知りうる限りでは、私の名前を忘れたり(記憶障害)、年月日がわからない(見当識障害)が強く出ている印象でした。

祖母のことを通して感じたこと

年齢を重ねるにつれ、体が硬くなったり、動かないでいると骨ももろくなってきます。(女性は閉経後特に骨がもろくなりやすいそうです。https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsnr/25/5/25_20020907008/_article/-char/ja/

体は資本であるため、運動もそうですが、上記の論文でも記載されているように、栄養状態も気をつけていくことが必要であると考えられます。

また、認知症になってしまうと自信がどこにいきたい、食べたいなど希望も忘れてしまうようなので、やはり予防は大事だと思いました。

祖母の状態は高齢なこともあり、これからも様々な変化が出てくると思われます。私たち家族も有事の際に備えて迅速に動けるように自分たちの体の状態を整えていく必要があると感じた時間でした。

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